私達は、怒りの表現として
「ムカつく」「怒っている」「腹立たしい」
こういった表現を使う。
私達を解放するのは、感情との距離のとり方である。
感情は感じるもの
「私は怒っている」
確かにそうなのだが、この表現では、私=怒りになっている。
つまり、私と怒りは切り離せないものという認識になってしまう。
ここで使う言葉は
「私は怒りを感じている」
このように表現すると
怒りは外から私に働きかける感情であり
内から湧き出す、自分の状態という認識から脱却できる。
私は悲しい → 私は悲しみという感情を感じている。
私は不安だ → 私は不安という感情を感じている。
感情と自分は一つではないという感覚になるのがポイント
今という言葉を足す
私は怒りを感じているという言葉に、今の要素をつけたす。
「私は、今、怒りを感じている」
このように表現することによって、怒りという感情は、今だけの感情であることが認識できる。
「私は怒っている」
このように表現している人は
私は怒りの状態であり、何か特別なことがなければ、この状態から変わることがない。
このように捉えてしまっている。
「私は、今、怒りを感じている」
このように表現している人は
私は怒りを一時的に、感じているだけで、少し時間が経てば、怒りという感情が過ぎ去っていく。
このように捉えることができる。
上級者は身体反応を表現する
「私は、今、怒りを感じている」
この表現方法を身につければ、十分であるが、さらにワンランクあげる方法として
身体反応を表現するという方法がある。
「私は、今、怒りを感じている」→「私は、今、脈が速くなり、呼吸が浅く、全身に力がはいっている状態になっている」
「私は、今、不安を感じている」 → 「私は、今、汗ばんできていて、落ち着きがなく、胸の真ん中辺りが熱くなっている」
感情とは何か?となったとき
感情とは、私達になにかのアクションを起こさせるためあるものという答えが一つにある。
不安であれば、理解できないものが近づいてくる予感であり、不安の原因を特定し、対策するための活力を生み出す。
怒りであれば、自分の大切なものが脅かされたという警報であり、即座に身体を動かすための活力を生み出す。
冷たい風を受けた時、「私は風だ」と表現するでしょうか?
詩的な人ならするかもしれませんが
「私は、今、風を感じている」と表現するはずだし
「私は、今、外気の影響で、身体が冷えている」と表現すれば、身体を冷やさないようにすればいいのかと対応策も、おのずと分かってきます。
まとめ
感情と距離をとりましょう。
それには、表現方法から変えるのが、手っ取り早いです。