他人と比較するな。この言葉は皆が聞いたことがある言葉かなと思います。
他人と比較するなと言ってくる相手は、他人と自分を比較してくる相手だったりもしますよね。
比較はあってもいいんじゃないって話
優劣をつけるのがよくない
他人と比較する行為というのは、悪くないのです。
比較したと同時に、他人との優劣を決めてしまう癖がよくないのです。
優劣を決めなければ、あの人と自分はこの点が違うなという事実だけの話です。
私はあの人より優秀だから、私はあの人より劣っているからの後に考えてしまう思考こそが悪者です。
考えを抑制するのは難しい
他人と優劣を決めてしまう癖は思考の癖です。それを抑制することが難しいのは言うまでもありません。
よって、その前段階の比較というものにスポットを当てて、比較しなければいいという話になります。
この手法は正しいです。
間食をひかえたいときに、食欲がいけないのであってケーキ屋さんの前を通ることは悪くありません。だからといって、ケーキ屋さんの前を通るのは間違っています。
ケーキ屋さんと同じで比較は悪くありません、しかしその後の行動を規定してしまうのでよくないものとされてしまっているだけです。
真似るは比較から
学習の王道は、上手な人を真似ることです。
あの上手な人と比較して自分とこの部分が違っているから、この部分を変えればいいという学びを得るのです。
他人の真似をするなというのも言われがちでありますが、必要なことです。
オリジナリティは比較から
オリジナルというものがもてはやされる世の中です。
オリジナリティは大切だけれども、比較はよくないというのは、かなり矛盾しています。
比較することで、他の人にないものがオリジナルと呼ばれるものになるからです。
比較は必要
比較は必要です。
比較はダメと言われて比較しなくなった人はいません。生物的にも無理だからです。
その無理なことができないからといって自分はよくないことをやっているんだと思わないでください。
変えるのは行動
他人と比較した後は、事実をもとに行動を変えるというのにフォーカスしてください。
優越感や劣等感は害です。
どちらが優秀かなんて、誰がみるかによって違いますし、他の人が勝手に作った尺度で示されているだけです。それは事実ではありません。
「数学の得点で負けているから、私はあの人より劣っている」 こんな考えほど馬鹿なものはありません。
このことから分かる事実は、「数学という一つの科目で、誰かが作ったテストをするいうゲームで得点を高くとる方法を知っているか否か」 というだけです。
その事実をもとに変える行動は、「そのテストで高得点を取る方法を、その人にアドバイスを求めること」です。
まとめ
比較しないでおこうという考えは一概に正しくない
比較しないでおこう、比較はよくないことだと思ってしまうと、ますます比較癖がついてしまいます。
比較から間違った認識をするのがいけない。こういう風に考えましょう。