読書の課題の一つに、最後まで読み切れないというものがあります。
その対策として、興味がある章から読み始める。目次に〇をつけるというテクニックがあります。
ここでは、さらに一歩踏み込んで、目次に×をつける方法を紹介します。
目次に×をつけるとは
目次に×をつけるとは、読まない章をあらかじめ決めておくということです。そして、できれば〇印と併用してみてください。
読まない基準読む基準は、目次を見て興味がそそられるか、そそられないかでいいと思います。
目次に〇をつけるでも効果はありますが、〇印では最終的に全部読まないといけないが、とりあえず興味のあるところから手を付けるという心理になってしまいます。
×印も併用することで、少ない全体から、〇印を読んでいくとなって精神的負担が軽くなります。
半分以上消すのがポイント
目次に×印をつける際のポイントは、目次の半分以上×をつけるようにするということです。
半分以上読まなくていいというのは、本当に気楽です。
200ページの本の半分といえば100ページと、それなりの量です。お金を払った元をとりたい、もったいないと思わずに、とりあえずやってみるという形で始めてみてください。
別に絶対に読まないと誓約をたてるわけではないのです、×を付けた章でも、読みたくなったら読めばいいので、一冊読み切ったという達成感を大切にしましょう。
読まないと決めると読みたくなる
読まないと決めると、読みたくないという心理が働きます。
禁止されると、したくなるってやつですね。
本を読まないでくださいと言われると、本を読みたくなる。勉強をしないでくださいと言われると、勉強したくなる。
なんだかなぁと思いますが、それが習性なので利用していきましょう。
ちゃんと読み切ったことにする
最後まで本を読み切れない人に最も足りないのは成功体験です。
本を読み切った時に得られる満足感みたいなのを知らないので、嫌悪の感情が強く、本を読むのが苦痛とまでなってしまうのです。
本をたくさん読んでいる人は、苦痛に耐えるのが得意な人ではありません。本を楽しく読んでいる人です。
本を読むという習慣を身に着けるには、第一に、本=楽しいと紐づけなければなりません。
その方法の一つとして、本を読み切るという方法があります。
しかし、読み切れないから困っているのに、読み切るのが解決策と言われても困りますよね。
そこで、目次で読むところ読まない所を決めて、読むところだけ読む。そして、それで、その本を読んだことにするという心の整理が必要です。
最初から最後まで全部読まないと読んだことにならない、その考えが一番の読み切れない原因です。
安い本、無料の本で練習する
せっかく買った本で、半分以上読まないようにするという方法は、最初は難しいと思います。
そこで提案したいのが、無料本、価格の安い本(古本などでも)で読み捨てる練習をすることです。
価格の安い本なので、価格の高い本に比べたら、格段に読み捨てることにができると思います。
さらに、言っては悪いですが、無料本は外れの本が多いです。
とりあえず、×をつけたところを読み返してみたら、やっぱり読まなくてよかったという経験を積むことができます。
優良な本ではそうもいきません。×印をつけた所を読み返してみたら、すごく面白くて、×をつけなければよかったと後悔する可能性が増えます。
その後悔が、後々の読書生活の脚を引っ張ってしまします。
まとめ
昔から言われていることですが、一冊の本から三つ得られることがあったら十分です。
得られることが、一つでも十分ですし、何も得られなかったとしても、本選びを間違えたなという経験になりますので、それも損ではないです。
読まない覚悟をもって、一冊の本で欲張らないようにしましょう。