なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える
ニーチェ
価値観によって、生きる活力を
自分の人生の価値観を分かっていますか?
ニーチェの言葉に、なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐えるというものがあります。
人生の価値観を持っている人は、どのような状況でも生きられるという意味です。
自分の価値観を見定めることが、なにをするにしても、心強い味方になってくれるはずです。
価値観が定まってないとどうなるか
価値観が定まってないを言い換えれば、自分が何を大事にしているか、自分がどういう人間になりたいのかが分からない状態です。
所謂、自分探しみたいなやつですね。
自分の軸を持っていないと、他人の影響を強く受けてしまいます。そして、自分の将来像が分からなくなってしまいます。
価値観が一様で、数が少ない時は別にそれでも、構いませんでした。成長して種を繁栄させるという価値観が共有できていた時代なら、自分の価値観など考える必要もなかったですし。
数年前でも、よい大学に入って、よい企業に入って、家庭をもって、終身雇用で働くというのが大衆の価値観だったころでも、価値観が定まってない人間でもなあなあで暮らしていけました。その代わり、その価値観に反する人は暮らしづらかったと思いますが。
しかし、現在では、価値観の多様化が、ものすごいスピードで加速しています。
価値観が同じ人を見つける人のほうが難しいくらいです。価値観が合わないから別れるというのは、以前は立派な理由でしたが、今は価値観が違う人と一緒に過ごすことがあたりまえなので、価値観が合わないだの合うだのという言葉は、意味をなしません。
そうなると、現在では周りの人に影響を強く受けすぎると、右に左に不安定になってしまうのです。これが不安の正体の一つでもあります。
価値観が定まるとどうなるか
価値観が定まっているということは、周りの影響を受けないということ、そして、将来像を強くもてるということでもあります。
自分の軸が定まっているなら、判断に悩む回数が減ることは言うまでもないでしょう。
より大事なのは、将来像を強くもてるという点です。
将来はこうなっているとイメージが鮮明に思い浮かべることで、今何をするべきなのかがはっきりとします。
今何をするべきなのか、はっきりしたら、何をしたらいいのか分からないといった不安から解消されるでしょう。
価値観の見定め方
価値観の見定める方法論はいろいろと言われていますが、どの方法をするにしろ内省する時間をとることが必要です。
日々忙しく生活している中で、自分の価値観はなんだろう?なんて考えても答えはあいまいなものか、本当の価値観に沿わないものが思い浮かぶでしょう。
ですので、ゆっくりとした時間を確保することが第一段階です。
その上でコツをお教えすると、自分が満たされた状態でどうありたいか?です。
不自由のない状態、お金もある、名声もある、地位もある、欲しいものは全部手に入っている。それでも、こういうことがしたい。こういう人でいたい。と思えるようなものが価値観を見定めるきっかけになるでしょう。
お金を払ってでもしたい行動は?と考えることができるかもしれません。
私は人を助けたいという価値観を持っているとして、自分がお金を払ってでも人を助けたいですか?
仕事が楽しくて生きがいだと感じている人は、お金を払ってでも今の仕事を続けたいですか?
価値は現在、目標は未来
価値を見定めている中で、ひっかかりやすいトラップをひとつ紹介します。
それは価値と目標を混同することです。
恋人をつくるは目標です、好きな人と楽しい時間を過ごすは価値観です。
医者になるは目標です。人を助ける人になるは価値観です。
終わりがない現在進行形が価値観です。
恋人をつくるは、できてしまえば目標達成です。好きな人と楽しい時間を過ごすは現在進行形のもので終わりがありません。
このような違いに注意してみましょう。
まとめ
価値観を定めることは、一番根っこの部分から湧き出るモチベーションであり、判断です。
小手先のモチベーションアップ方法に頼るのもいいですが、あなたの一番強いモチベーションを使い、あなたにとって一番正しい判断をくだしましょう。