行動は仮定の検証であるとしましょう。
行動は決定事項であり必ず完遂するものだとすると自由に動けなくなります。
行動を仮定の検証とすることのメリット
行動を仮定の検証とすることのメリットは
・失敗が怖くなくなる
・よりよい方法を常に模索できる
・判断を変えることに抵抗感が少なくなる
・測定地点を自然と作ることができる
失敗が怖くなくなる
失敗が怖くなるのは、失敗が自分の否定に繋がる時です。
自分を防衛したいという気持ちで、失敗を恐れるようになります。
判断を決定事項とし、すでに変えられないものと行動する前に決めてしまっては、行動の失敗は貴方の判断の間違いを意味するので、失敗することは許されなくなります。
判断を仮説の検証とすれば、行動の失敗は判断の間違いを示すことにはなりません。
「間違っているのは貴方ではなく仮説だ」となるからです。
よりよい方法を模索できる
決定事項であれば、よりよい方法を模索することはありません。
評価基準は、マニュアル通りに動けるかどうかというだけです。
仮説であれば、皆がよりよくする方法を模索するマインドになります。
それは、あなただけでなく関わっているすべての人が対象です。
あなたが部下を持つ立場であったならば、「こういう仮説を試してみたい」と言うことで部下も仮説のダメな所、いい所、よりよくする方法を探すようになります。
判断を変えることに抵抗感が少なくなる
重要な判断をした後は責任感が募り、その判断をどうしても正しいものとしたいという気持ちが働きます。
責任感が強くなるということは、良い面もあり悪い面をあります。
良い面は、自分を追い込むことで達成率をあげるというところです。
間違ってもいいやというマインドと間違っては絶対ダメというマインドでは、間違っては絶対ダメというマインドのほうが必死に頑張ることでしょう。
悪い面は、判断を変えづらくなるということです。
こんな事例がよくあります。
・全く見込みのない業界なのに、資源を投資しつづけている。
・多くの損失がでているのにも関わらず続けている。
自分の判断が間違っていると認めると自分に責任があると認めることに繋がるので
どうしても自分の判断が間違っていたということが認められないのです。
その結果、間違っているとわかりきっていることを続けることになります。
測定地点を自然と作ることができる
仮説の検証であれば必ず必要になってくるものがあります。
それは、仮説が正しかったのか、正しくなかったのかを見極めるフェーズです。
仮説をたててみたけど、その仮説が正しいか正しくないか判断するポイントがないということはありません。
仮説が正しかったのか、正しくなかったのかを見極めるフェーズを取ることのメリットは、
・自分のやっていたことと距離をとる行為であり冷静な判断ができる点。
・達成感を実感する時間を取れる点。
ずっと同じ作業をつづけていては、部下を労うタイミング、自分を労うタイミングを取るのは難しいです。
区切りがあると労うタイミングができます。
とりあえず1ヶ月お疲れ様
とりあえず3ヶ月お疲れ様でみんなで達成したことを喜びましょう。