超人の物語

成功者という生贄

成功者というとどういう人を思い浮かべますか?
ベンチャービジネスとして起業して莫大な資産を形成した人というイメージが多いのでは無いでしょうか?

そういう人は馬鹿という話です。

成功者は馬鹿

愚者は未来が見えないという特徴があります。
今はこうだから、未来はこうなるはずだという推測ができません。
なので、無鉄砲なことが可能となり、それがたまたま当たった場合に成功者と呼ばれるようになります。

サバンナで生きていた時代を想像すると分かりやすいです。

賢人は、昨日と同じところで安全に狩りをして、同じような獲物を取ってきます。
時期によっては不発で、満足に獲物を仕留められないこともあったでしょう。

そこで、愚者の出番です。
愚者は賢人が近寄らなかった新しい土地に挑戦します。なぜならそこが危険かどうか判断する能力がないからです。
未開の土地は危険地帯なので死ぬ可能性が高いです。
その愚者のうちで、獲物を捕まえて生きて帰ってきたものを「成功者」と私達は呼んでいます。

こういった愚者が常に一定数いたからこそ、つらい食料難を乗り越えてこれたという歴史があります。
けれど、その愚者100人うち、99人が猛獣に食べられて死んでいったことを忘れてはいけません。

つまり、愚者は人柱だったのです。

馬鹿は声が大きい

成功者の声は大きいです。
なぜなら、馬鹿だから謙虚でいることができません。

そして、こう言います
「自分と同じようにやれば成功できるよ」
「新しい森を開拓しないと新しい食料は手に入らないから、みんなで新しい森へ行こう!」

しかし、愚者の言葉には耳を傾けなくていいです。
真似をすれば死ぬだけです。

賢人は、そういう愚者をおだてることで、自分は命の危険をおかさずに食料にありつくことが正しい生存戦略です。

愚者は尊敬しなくていい、けれど感謝する

こういった愚者がいるから、新たなイノベーションがうまれます。
賢人ばかりの村は、いずれ潰れてしまうことになるでしょう。

なので、賢人は生贄に感謝しなけばなりません。

ですが、愚者は少数でいいのです
賢人が馬鹿に敢えてなる必要はありません。

愚者ばかりの村も、いずれ潰れてしまうことになるでしょう。

賢い、賢くないはパーソナリティ

ここでいう賢い人、賢くない人はただのパーソナリティの一つです。
右利きか左利きかくらいの違いですね
男か女かくらいの違いです。

なので、賢い人が偉くて、賢くない人が偉くないとかそういった間違った認識をしてはいけません。

わかりやすく、愚者と賢人という風に言いましたが
リスクを取れる人、リスクを取れない人と言い換えてもいいかもしれません。

大事なのは、賢い人は賢い人の戦略を取ろうということです。
今は愚者が目につきやすい世の中です。
偉そうに本やブログなんか書いちゃう人、ユーチューバーとかは愚者代表です。
なので、愚者かっこいい、俺もあの人みたいになりたいという気持ちは理解できます。
けれど、男が女になれないように、賢人が愚者にはなれません。

愚者が言う「俺と同じようにすれば成功できる」という言葉を鵜呑みにせずに、賢人は賢人なりの自分にあった戦略で成功しましょう。

まとめ

自分が愚者ならば愚者の真似を
自分が賢人ならば賢人の真似をしましょう。