周りに同調することは人間のデフォルト生存戦略です。
そのプログラムに助けられて生き残れてきたわけですし、同調することに良いも悪いもないのですが、
現代社会では周りに同調ばかりしていては、幸福になる道は遠のいてしまいます。
同調はどのように起こるのか、同調しすぎないにはどうすればいいのか
同調性はビッグ5の一要素
ビッグ5とは、個人の性格を測る指標ですね。
現代の科学では、一番信用なるとされています。
それには、5つの要素がありまして
①外向性
②開放性
③同調性
④神経質傾向
⑤誠実性
与えられた性格なので、そう簡単に変えられるものでもないということですね。
同調は基本プログラム
周りとの同調のしやすさは、個人によって大小ありますが、人間の基本プログラムは同調寄りです。
昔は、同調しないということは死を意味していました。
仲間はずれ=殺されるなのです。
けれど、いつも同調ばかりしていては、その集団で偉くなる、恋人を獲得するという競争で遅れを取ってしまいます。
なので、同調を基本にしつつも、仲間外れにされないレベルで自分の存在をアピールするというゲームをしないといけなかったわけです。
同調は仲間外れにされる恐怖
同調は恐怖の感情から生み出されます。
恐怖に対しての感度の高低が、同調のしやすさとなるわけです。
そこから導きだされるのは、恐怖を取り除いてやれば、同調圧力に対抗することができるということです。
安心感
自分らしく生きるのは、安心感をもっていないといけません。
例えば
学校でいじめっこに同調しないと、自分がいじめられるという場面では、どれだけ正義の心を持っていたとしても、声をあげることはできません。
けれど、自分がいじめられないという安心感、立場(第三者機関、隣のクラス、上の学年等)、いじめられても構わないという安心感、立場(学校以外に居場所がある、いじめに対して対抗手段がある)にいれば、声をあげることができます。
いじめに対して、「よくないよ」と言えるかどうかは、その人の立場の問題であって、その人のマインドの問題ではないということです。
例えば
預貯金が全くない人が、社長の意見に反対はしづらいわけです。
逆に、預貯金がある人は、反対意見をだしやしやすくなります。
それは、会社をやめさせられたとしても、金銭面で自分が脅かされないからです。
お金の安心感があれば、どんな人も挑戦できるようになるものです。
預貯金もないのに博打にでるのは、勇気ではなく、ただの愚かな行動です。
挑戦しないのは、勇気がないとか、向上心がないとか、偉い人の顔色を伺ってる情けないやつとか、そういう問題ではありません。
一番の安心感は、アイデンティティの安心感
人間が一番恐れるのは、アイデンティティを失う恐怖です。
「私は、学生である」
「私は、このグループの仲間である」というアイデンティティが強ければ、そのグループに同調せざるおえなくなります。
「私は、この会社の会社員である」というアイデンティティが強ければ、その会社内では同調せざるおえません。
「私は~である」というぶれない軸、「私は私である」とした確固とした自己
があれば、挑戦しやすくなるのではないでしょうか
まとめ
同調は本能レベルの生存戦略なので、それをなくそう消そうとするのではなく、上手に付き合ってあげるしかない。
自分が脅かされないという安心感があれば、人は挑戦しやすくなる。